TAKA blog

印刷業界の仕事や会社の愚痴ブログ

入稿されてくるデータの中身について

印刷物で使えるデータというのは、印刷の仕組みに準じて作成されているデータのことを言います。

例に例えるとカラーで印刷されているものは主に使用するインクが4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)で構成されています。

この各色の濃度(0%~100%)のパーセントで各色の組みわせをする事により様々な色を表現することが印刷物に表現されます。

 
まあ;実際に印刷の仕組みを言い出せばもっと細かい仕組みなのですが・・

まあここではざっと簡単に・・・・主な印刷物は4色(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)のインクの濃度の組み合わせで表現されていますとだけ言っておきます。


この印刷物のデータ作成なのですがデザイナーが最初からデザインで印刷物として使える状態のデータを作ってそのまま印刷にまわせれば効率良く思われるのですが・・・

 

印刷物の元がデジタル化されてもはや数十年・・・・今でも自分がしている製版担当の工程をスルーしてデザイナーが製版までデータ作成して印刷まで・・ってのはごく一部の印刷会社ではあるのでしょうが、自分の思う限りごく一部の印刷会社のみだと思われます。

 

自分が思うにはデザインと製版作業はデータを作成するにあたり、作業内容の質からして違いがあるのが1つの理由かと思います。デザイナーは自分のイメージやクライアントの指示に対しデータを作成していきます。(もちろん印刷デザインに関する知識あってのデータ作成はしております)


製版作業は印刷の工程に習ったデータを作成、印刷する紙の大きさや印刷する媒体(パッケージや本等)の作成ルールにしたがってデータ作成します。


ある印刷会社の社長曰く、デザイナーとオペレーターは経験をつける度に脳の構造がそれぞれ変わっていくので、両立でできる人はなかなか少ない、と言っていたのが記憶にあります。まあ印刷会社毎にやり方はそれぞれなので、外注のデザイナーさんが印刷会社に従って(デザイナー側は今でもデザインのみのデザイン会社が多い)印刷データを作成するのもなかなか大変だろうし・・印刷会社にいたっては自社製版部門で印刷データ作成してもらうほうが事故も少なく効率良く仕事が回るので、この構造はなかなか無くならないと思われます。