フィルムセッター
印刷用のフィルムを出力する機械、出力されたフィルムから刷版に焼き付けて印刷用の版を作成します。
しかし、今はデータから印刷用フイルムを介さず、直接刷版を出力するプレートセッターが一般的なので、今でもフィルムセッターを扱っている会社はかなり減って来たと思えます。
自分の勤めている会社では今でもフィルムセッターを扱ったサービスがあります。もちろん出力作業は私のいる部署の担当です。
サービスを続ける以上、今でも利用してくれてるお客様はおります。
主にTシャツにプリントするシルクスクリーン印刷を主に行っている会社や、個人営業の印刷屋さんでフィルムから刷版に焼き付ける機械を今でも運用している方など・・・
しかし近年・・フィルム出力サービスの維持が厳しくなってきています。
- フィルムセッター本体の老朽化
フィルムセッター自体もう10年から20年選手になっていて、新しく買い替えるにしてフィルムセッター自体扱っている会社がもうないのです・・・
今使っているフィルムセッターを延命しているのですが、サポートを受けている会社からも、もう部品の在庫がない・・・・
フィルムセッターを修理できる人間が世代交代でほぼいない・・・と言われております。
- フィルムセッターを動かす為のRIP本体も同じく老朽化
フィルムセッターを操作しているRIPなのですが、RIPソフトをMACで動かしているのですが、ソフトが古く、MAC OS9でしか動きません・・・・
したがって今のMACを新たに新調してもソフトを入れて動かすことが出来ず、10年以上前のMACOS9が動くG4のMACを気合で動かしているのですが、先日G4MACの電源がぶっ壊れ、倉庫に眠っていた余りのG4MACから換装して生き永らえさせました。
今度ぶっ壊れたらどっかの中古PC屋からG4MACを手に入れなければなりません。
- RIPに印刷データを送るのにも古いバージョンのソフトが必要
RIPに印刷データを送るのにはインデザインのCS4以前でないと対応していません。
CS4を入れておく為にこちらのMACもうかつにバージョンUPもできず、古いOSの状態で維持したままのフィルム専用のMACが置いてあります。
フィルム出力の案件のデータをそちらに移動してからRIPに印刷データを送ってます。
- 材料費の高騰
フィルムの感材と自動現像機の補充液は生産している会社が年々減ってきているので材料の値段が上がってきました。
従って自分の勤めている会社でも利用する顧客に理解をして頂き、値上げをさせてもらってます。
値上げを報告して、えええーーーーと言われる顧客はもちろんおりました。
しかし、材料費だけではなくフィルムセッター本体やそれを操作する為のソフトとハードの維持がもう厳しくなっているのが現状・・・・・
おそらくもう今年あたりで無くすのではないかという話が出てますが・・
フィルム出力値上げするのは材料費だけでなく全体的の維持がもう大変なのよーーーってのも分かってもらう為にもサービス値上げは仕方ないと思う・・会社が利益求めるのは当然なのだから