TAKA blog

印刷業界の仕事や会社の愚痴ブログ

派遣社員だった頃の出来事

かって私は印刷関係の派遣会社に登録して派遣社員として働いていた過去があります。

 とある会社に派遣社員として従事していた時はとある通販カタログの製版作業に関わる事になり、製版作業は画像処理と出力作業は完全に分かれていて、自分はそこの画像処理のみの部門に関わることになりました。

 自分と同じ派遣社員はほかに10名程いてそれを束ねる係長さんの下で働いていました。

カタログの商品を現物を参照に色合わせするのが主な仕事内容でしたが、カタログのページによって担当が決められており、各オペレーターが担当のページの画像の色調補正をした後に簡易校正をプリント。

 簡易校正を検版担当者さんに色見本の現物と提出して、検版担当者さんがOKと判断したなら次のページに進み、NGならもう一度修正し直すという流れで仕事をしておりました。

 とにかく作業後にに上長や検版担当者のチェックでOKを貰わないといけないシステムでした。
最初はその会社のやり方や検版担当者の検版のクセも何もわからないので色々苦労しましたが慣れて来たら淡々と現物の色合わせを進める日々です。

同じ作業の繰り返しってわけではないのですが、(商品絵柄がそれぞれ違うので)それに近い流れ作業的な仕事でしたね・・・

画像処理後に出力作業は別の部門がするので、画像処理後のデータは基本EPSデータと決められておりました。

2校目に訂正が返ってきた時初校のEPSから訂正をするという流れなのですが、EPSデータだと色調補正レイヤーが残らないので、担当したオペレーターは皆PSDデータで各自残しておいて、そこから修正する人が殆どでした。(作業時間もシビアなので時間の無駄を抑えるためでも・・・ね)

しかし、この会社は様々な個性の人がいました。

派遣で来た人ですが、色調補正と画像加工の経験者という事で来ていたはずですが、色調補正でうまく色合わせが出来ず、画像の加工のある物もやり方が分からないのらしく雑すぎる合成だったので上長にしょっちゅう怒られてる人がいて、怒られた翌日に突然目が見えなくなったと言ってやめていきました。

あと年配の正社員の方で、画像処理の部署いて色調補正や画像加工はできないのですが、クリッピングパスの切り抜き作業は得意らしく、切り抜きの案件がある時は指揮をとって、他の人の切り抜き具合が少しでも気に入らないとその人をひたすら説教してやり直しをさせていました。(ここは自分もつらい所でした)
その会社では半年程派遣社員で従事しておりましたが、その会社は突然親会社意向で解体する事となり、派遣社員どころか正社員の方まで仕事を失うことになったそうです。(最後の1週間はMACでの作業はなく備品等の後片付けの手伝いでしたから・・)

 

この会社は半年で終わりましたが、なかなかの濃い人や出来事が多く、自分にとっては貴重な体験だと思っております。