アナログ原稿
今や印刷データはPDFデータ入稿が主流になり、PDFデータでなくともイラレやインデザインデータ等
デジタルデータ入稿が当たり前の時代にたまーに紙の版下つまりアナログ原稿データ入稿があります!
作業としてはまずこの紙の版下をスキャナーで取り込んでデジタルデータ(モノクロ2階調の画像データ)にします。
昔はこの原稿を撮影してネガフィルムをおこしてフィルムからレタッチ作業をするのですが・・・流石にそこまで古い機材はない!!アナログレタッチが出来る作業員もいない!
ウチのスキャナーの最大スキャンサイズはA3まで・・・・
原稿のサイズがそれ以上だと複数回にわけてスキャン、そのデータを繋ぎあわせて一つのデータを作成するとても手間がかかる。
次ににスキャンデータはピンホール(ゴミ)が付きます。
Photoshopの消しゴムツールでピンホールをちびちび消します・・・地味な作業、デジタルで作られてる今のデータではない作業・・・・
写真を入れる場合は別データーの写真データを用意し、スキャンした版下データーにはめ込む作業もあります。
イラレで新規ドキュメントを作成してスキャンした版下データを貼ります。
版下データーのアタリを見て該当する写真を貼ります。
次にムジアミ等の様々な濃度のヒラアミ、又はグラデーション等を入れる場合もここで作成、文字などは大体版下原稿に最初から貼ってあるのでそのまま使用しますね。
アミの濃度やグラデーションは版下のデザイナーから指示をもらって指示通りにイラレで貼りこんだ版下の上に作成していきます。
アナログの版下原稿はそのままだと基本濃淡はついておらず原稿をスキャンしてそれを土台としてイラレでぺたぺたと写真やアミを貼っていくイメージで印刷データを作成。
イラレでアミや写真の貼りこんだ後、最後にリンクされている版下データをもう一度Photoshop開き、アタリ用のいらない罫線やレタッチ指示の為の文字などを消します。
そしてイラレデータに戻りリンクされている版下データを更新、これでイラレでの印刷データの完成!!
こういった工程なので製版作業の段階としては今のデジタル入稿データの数倍作業時間がかかります。
入稿されてくるクライアントさん曰く・・・
アナログ版下からの印刷物の方がなんか味があっていい感じなので・・
という訳で今でも紙のアナログ版下で作成しているそうです。
もちろんウチとしてはデジタルデータ入稿より割増しでいただいてますけどね!