TAKA blog

印刷業界の仕事や会社の愚痴ブログ

働かないおじさん達

今からかれこれ7年前ほどの話・・・当時勤めていた会社には数名の働かない役職者ってのが実際におりました。今日はその頃日常に起こった出来事の話・・・

 

朝礼が終わって仕事が始まり、各社員は自分の仕事を始めます、ある一人の働かないおじさんは新聞を読み始め、新聞のネタをそこらの社員に振ってくる、振られた人は忙しそうにしつつも答えていく・・・

 

もう一人の働かないおじさんは事務所とは別に場所にある現場に机があり、そこに座って何も語らず居眠りをする・・・

 

最後の一人は長年取引している取引先の別室にそのおじさんの専用部屋があるらしく、その部屋でひたすら座り続けているらしい、仕事を取ってくるわけでもなく座り続けているらしい・・・・

 

当時まだ社会経験も短い若輩者だった自分はその働かないおじさん達にとにかくイライラして、直属の上司に何回もそのおじさん達に対する不満をぶつけていた記憶があります。

そのおじさん達は部長や常務の役員達だったので直属の上司曰く「えらくなった日本のサラリーマンはあんな感じだから見て見ぬフリしておけ・・」と言われ続けてました。

 

現場でいつも寝ている何も話さず、社員に指示もせず、ただ居眠りするおじさんは時々現場に現れる社長の気配にはとても敏感で、社長が数メートルの範囲に来ると目が覚めて現場の人間の仕事を巡回し出すフリをする・・・ある意味あのセンサーは凄いものだと思った。

 

事務所で新聞をひたすら読んでるおじさんはなかなか気前が良く、残業で遅くなると差し入れをよくしてくれる・・

そのおじさんの昔ながらのクライアントから仕事の依頼が来たのだがそのおじさんは今のデジタル化された仕事には全くついていけないらしく、おじさん絡みの案件には常に現場の人間が一人同行する。

自分もおじさんと同行したことあるのだけど、おじさんは横でニコニコしてるだけなのだが、同行すると毎回ご飯をご馳走してくれる。

飯に騙されたのか自分はそのおじさんに対しての不満はなかった気がする・・・

 

得意先に常駐しているおじさんは会社には殆どいないせいか、会社の会議にも時々参加してなかったらしく、流石に注意されていたらしいのだがそのおじさんの神経もなかなか太く、歯医者予約してるからとかいう理由で会議に参加しない事もありました。

 

当時の直属の上司が言うには「あのオジサンたちの年代はバブルで会社の絶頂期を堪能し、経費ジャブジャブ使っても何も言われず、営業活動を多少サボっていてもあちらから仕事がガンガン舞い込んで来て幾ら高く請求してもそれが通っていたらしい。

 

バブルが弾けた後でもその習慣を取り除く事は出来ず、楽して稼げなくなってるのに楽から抜けれなくなり仕事は部下に全部放り投げ、会社にトラブルがあっても部下に放り投げ、バブル時代ほど豪快に経費は使えなくなっていても、何かあるごとに会社の経費は使いまくっていたらしい。

 

前社長が病気で他界し、後を継いだ新しい社長が就任した事で色々と発覚した事があり、新社長が把握していた以上に会社の経営はヤバかったらしい。

 

会社の経営がヤバかったにも関わらず、毎日新聞読んでるおじさんは自分の食事代や時々会社抜けだしてマッサージ、その他諸々費用を全て会社の経費で賄っていたので叩かれた挙句、働かない高給取りだったので真っ先に首を切られる事になり・・・

 

工場の居眠りおじさんは、会社の車で通勤していたのでもちろん車通勤は禁止になり、居眠りしに来ているので勿論叩かれていたのだけど、買ったばかりのマンションの支払いがあるらしく、何を言われても会社に食らいついていたのですが、居眠りばかりしていたので今更仕事が出来るわけもなく、そのマンションも手放してしぶしぶ会社を辞めていきました。

 

最後の得意先で常駐しているおじさんは、常駐している会社自体が倒産してしまい、戻ってきたところで何もする事ができず、会社にもう席も用意されていないのでそのまま退職する事になりました。

 

以上、バブルに溺れたオジサン達の話でした。