TAKA blog

印刷業界の仕事の愚痴ブログやただのブログ

とあるオンデマンド印刷での案件

私の勤め先の会社は通常のオフセット印刷機とオンデマンド印刷機もあります。
オフセット印刷は一般的な商業印刷で、CMYK4色のインク(時にはCMYK+DICやPANTONE等特色もあります)で版を使って印刷する方法で、刷版を使用し大量印刷する場合に向いています。

それに比べてオンデマンド印刷は刷版を使わずにデータを直接印刷する方法です。

イラストレーターなどのデータから、直接印刷することができるためオフセット印刷より作業工程も短く、短納期の小ロットでの印刷に向いています。

 

オンデマンド印刷はインクではなくトナーを使用します。

この印刷形式がオフセット印刷との違いがあるので、オフセット印刷の印刷物と比べやはり違いが出来てしまいます。

写真の表現は品質が高いと思いますが、広面積なベタ・アミカケ・グラデーションがあるとどうしてもオフセット印刷に比べ、ムラが目立つ場合があります・・

機械設置場所の温度湿度もオフセット印刷より影響が大きく感じられ、同じデータでも朝と夕方位時間が空くと色目に違いが出やすく、色の品質管理もなかなか大変な印象・・あとトナーはCMYKのトナーを使用しているので、DICやPANTONEは印刷不可なのです。

 

このオンデマンド印刷の案件なのですが、以前私が経験したことの案件で色見本原稿があり、見本に色目を合わせてねという内容でした。

入稿データは見本と同じですが見本の印刷物はオフセット印刷、でも今回はオンデマンド印刷での依頼です。

データそのままでテスト印刷してもらったのですが、色目の差がやはり出ました・・

オンデマンド印刷機本体でも色の設定やもちろんできるのですが、製版作業で色変更してしまうのがどうしても時間短縮になるので自分の担当になります。

主に色調整するのはイラレデータでのヒラアミやグラデーション部分が多く、以前オンデマンド印刷機で作成したカラーチャートを参照に、対象のヒラアミやグラデを選択、

共通>塗り等で同色を選択してウィンドウのカラーの設定を変更して見本に近づけていきます。

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この様に色変更したデータを複数用意して(見本より濃いめとか薄いめ等)並べてデータ作成しもう一度オンデマンド印刷機でテスト印刷して、色目が見本に一番近い物を選び、そのデータを印刷用としてデータ作成します。

ここでうちの会社で気を付けている事があり、先ほど述べた通り、同じデータでも時間差で色目の差が出る事が起こる為、最後のテスト印刷後あまり時間を空けずに本刷りにかかるようにしております。

なかなか扱いがピーキーなところがありますね・・・